帯状疱疹は痛みではじまる
毎夏恒例の24時間テレビも終わりましたので、子供たちの夏休みもあと少しですね。猛暑も和らぎ、なにやら秋風が吹くような陽気です。
季節の変わり目になぜか多いのが帯状疱疹という病気です。水痘・帯状ウイルスという病原体により、体の一部の片側に水疱が生じます。水ぼうそうと同じ原因ウイルスによるので、この水疱も水ぼうそうと同じ症状なのです。
さて水ぼうそうと違うところは、水疱ができる部位に痛みを伴うことです。ところがこの水疱というのはいきなりでてくればすぐに診断がつくのですが、何もないところに痛みではじまるひとがいます。これは背骨のなかにはいっている神経の束の1本の枝にそってウイルスが増殖するためといわれています。
痛みが左胸なら心臓の病気、太ももなら整形外科の病気、はたまた頭部なら脳の病気と間違えやすいわけです。皮ふに症状がないと先生たちを悩ましますが、そのうちにぷつりと虫刺されのような赤みのある水ぶくれがでてきたら皮膚科を受診してください!